swallotail-アゲハ-【完】

「ま。吹雪に言ってなかった事はこの辺かな!!吹雪が2代目になったって事でまた、大樹はアンタを狙うと思うよ。何かあったら必ずうちに連絡入れる事。絶対吹雪を1人にすんなよ。テメー等、分かったか!?」


「分かってる。夏花の分まで俺らがちゃんとやっから。オメーは心配すんな!」





「吹雪。ちょっとおいで」

夏姉に呼ばれ2人で奥へ・・・



「吹雪とうちは似てるんだ。素直にならないと大事なモノを失うよ。春人の事、好きなんだろ?」

似てる?

確かにそうかも。

すべてが同じだと思った。


「夏姉にだけはちゃんと言う。・・・うち、春人の事。好きや!!」

「アハハ。そっかそっか。ちゃんと自覚してるなら大丈夫だな。言いたい事は言える時に言わないと後悔してからじゃ遅いからね!!手放すんじゃないよ!!」


「うん。分かった」



私は春人が「好き」だ。

春人の笑顔も声も仕草もバカなところも優しいところも。


すべて「好き」だ。




私はアイツに素直に気持ちを伝えられるだろうか・・・
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