swallotail-アゲハ-【完】
怖くて。でも春人のすべてが欲しくて。
春人の唇が私の体をなぞる度涙が溢れて。
涙が溢れる度、私の中は春人で溢れる。
愛しくて愛しくて・・・
「春人。大好きだよ」
「知ってる」
私は春人の胸の中で今日という日を終えようと眠りにつく・・・
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「・・・。うちの携帯や」
私の携帯が着信を知らせた。
ベットから手を伸ばし携帯を取ると美波からの着信だった。
「もしもし?」
『リーダー?遅くにすいません!!今、タケルさんとヤッシーと居たんですけど・・・般若に追われてるです。球場に逃げ込んだんですけどはぐれちゃって。人数も結構居るんでリーダーお願いします!!』
「マジか!!分かった。すぐ向かうから!!それまでやられんじゃないよ!!」
『分かってます。じゃ、お願いします』
折角・・・甘い夜を堪能してたのに!!
般若の野郎!!
絶対コロス!!
「春人!美波等、般若に追われてる」
・・・。
早っ!!
すでに特攻服着てるし・・・。
しまった!!!
今日は浴衣だったんだ・・・。
こんなんじゃ行けない・・・。