私の救世主は6人の王子様?!
とりあえず、今まであったことを確認しよう。
私は頭の中で時を巻き戻す。


「…さ!和紗!起きなさい!」

グワングワンと体が揺らさせる。

あぁ、朝だ。

そして、母だ。

「かず…」

「はいはい。起きる起きる。どーもありがとうございます。」

無愛想な返事を母に返す。
母は、今にも怒りそうだけど。
ま、そんなの気にしない気にしない。


私の名前は水戸 和紗。

みと かずさ ね。

無愛想だとかよく言われる。
そして、今日から高校一年生。
いやー、嬉しいなー。
あ、ごめん。すんごく適当だった。
でも、本当に嬉しい。
私の入る学校は寮制。
し・か・も!
私の憧れ(?)の姉、美紗(みさ)が言うんだから大丈夫だろう。

私の姉は大学生。
小さい頃から結構優しくてさー…


じゃなくて。
早く準備しないと。

新しい制服、新しい体操服。
新しい靴。

制服はなんだか変わってるけど…
詰襟風の赤チェックに、黒いコート。
スカートも赤チェックで、靴は厚底ブーツ。
鞄は自分が好きなのを持っていけるらしい。
だから私はショルダーバッグにした。

全部全部、その…なんだっけ?
今から行く学校がくれた。
名前が思い出せない…。。。

まぁいいや。
朝ごはんも食べたし、髪も結んだ。
ちょっと風変わりな制服も着た。

「いってきます。」

と言って、出てきた。

そして、今がコレ。


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