One Love
「僕は爽の体系でもいいと思うよ」
『ありがとう!そう言ってくれるのはみちるだけだよ』
「爽は水着のセンス(だけ)はいいと思うよ」
『残念だね、涼。()の中はいらないね』
「バカバカしい。男も女も大して変わらない」
湊ちゃん……。
それはそれで問題あるけどね…。
「いいから泳ぐぞ。時間がねぇ」
時計係の夏樹は、防水の腕時計をチラッと見た。
『時計係! 自由時間はあと何時間ですか!!』
「時計係ゆーな。時間は言うけどな」
『じゃぁ言えよ』
「言うよ。……あと1時間30分」
『短ッッ!!』
「俺に言うな」
『だって時計がか…』
「いいから行こうよ」
あたしと夏樹の言い合いは、湊によって止められた。