One Love
……って、あれ?
『涼?…泳がないの?』
湊はみちると潜ってるし、夏樹はあたしと飛び込み大会(笑)してるし…
だけど、涼だけは砂浜で立ってあたしたちを見てるだけ。
「…迷ってる」
『なんで!?』
迷ってる?
何に迷う必要があるんだ…!?
「どっちに入ろうか迷ってる」
『……?』
「えーっと…つまり……」
「俺等んとこか、みちる等んとこか…でしょ?」
『わっ?』
急にあたしの後ろから夏樹の声がして、あたしの心臓は飛び出るところだった。
「うん。そうだよ」