One Love
「……みちるが買うなら、俺も肉まん買う」
夏樹はそう言って、みちると一緒に肉まんを2個買っていた。
「おっちゃん!私はあんまん一つ!!」
湊はあんまんのことになると、ちょっと性格が変わってしまう。
普段なら絶対に〝おっちゃん〟なんて言わないのに。
『…涼も買うでしょ?2つ頼んでくるよ?』
「あ…ありがとう」
『どーいたしまして』
あたしはおっちゃん(笑)の前に言って、2つピザまんを頼んだ。
『ピザまん2つよろしくっす!!』
「まいどー」
ピザまんをふたつもらい、一つは涼に渡した。
「ありがとう」
そう言って爽やかに涼はほほ笑んだ。