One Love
『湊ぉー…。そんなこと言われてもわかんねぇもんはわかんねぇ』
「そこをなんとか!!」
『ってかまず、理解する気ねぇし』
「いや、そこ言うなよ!!」
『おー。湊がノリツッコミしてくれた』
ちょっち感激☆
あれ?
…ってかみちるは?
『みちるはどこに行ったんだよー』
ここは放課後の図書室。
あたしたち5人以外はいない。
「さぁ?向こうで本でも読んでるんじゃない?」
『ブーブー。勉強しろよー』
「みちるはできるからいいんじゃない?それより、ここの問題!!」
『ヘイへーイ』
あたしは、世間で言う〝バカ〟です。
ちなみに涼も勉強に関しては、あたしと同類。
しかし、ムカつくことに夏樹は湊といい勝負。
(勝ったことはないけどね)
↑唯一の救い
みちるは5人の中ではずば抜けて頭いい。
なんか学年トップじゃないといけないらしい。
みちるのプライドがそう言っているのだ。