One Love
「だから湊も涼もかくれんぼしよう! ほら、急いで急いで!!」
私と涼は爽に急かされてかくれんぼをすることになった。
走って教室から出て行く途中、私は涼に小さい声で言った。
爽はすでに遠くに行ってるから大丈夫だろうけど。
『私が泣いたことは、みんなには秘密で!』
めいっぱいの笑顔をして見せた。
涼は少し困った顔を見せた後に、笑顔で言ってくれた。
「わかった」
……うん。
やっぱり涼の笑顔は最高だ。