桜咲く季節に。


「わかってるよ。お前の好きな奴に知れたらチャンス逃すもんな。」


「え?好きな人って…
あ、あれはや…」



哉的は草むらを飛び出した。



「ちょっと、哉的!!」



それからずっと、哉的は彩未を避けるように過ごしていた。



明日から夏休みという事で、講堂で生徒会の役員が何やら説明していた。
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