霧の中の「BOY MEET GIRL」【中編】

―――ジリリリリ...

目覚ましと共にやってきた土曜日の朝。



ガサゴソ向こうの方からいってる。
きっと、母が昨日の晩からアルバムを探してくれているんだろう。
こういう時の親の愛は、心にしみるな。
...ありがたい。



「さ!俺も行くかぁ!!」

そして、俺は癸生川道に向かうことにした。




―――ブゥゥゥゥンッ...



ちょっと早く来すぎたかな。
そう思ったので暇つぶしに(ってわけじゃないけど)一周していた。

うーん、いい風。

今日は天気が良く暖かかったので、窓を全開にゆっくりと走っていた。
< 12 / 45 >

この作品をシェア

pagetop