霧の中の「BOY MEET GIRL」【中編】
―――ジリリリリ...
目覚ましと共にやってきた土曜日の朝。
ガサゴソ向こうの方からいってる。
きっと、母が昨日の晩からアルバムを探してくれているんだろう。
こういう時の親の愛は、心にしみるな。
...ありがたい。
「さ!俺も行くかぁ!!」
そして、俺は癸生川道に向かうことにした。
―――ブゥゥゥゥンッ...
ちょっと早く来すぎたかな。
そう思ったので暇つぶしに(ってわけじゃないけど)一周していた。
うーん、いい風。
今日は天気が良く暖かかったので、窓を全開にゆっくりと走っていた。