世界終了のお知らせ
気がついたら会話が少なくなっていった二人。

それでも私が居る前では明るく振る舞ってくれた。


そんな毎日にもそろそろ限界なんだろうな、ってなんとなく気がついてる。

けど、気がつきたくなんかない。あくまで知らない振りをして、二人の前では無邪気な娘でいる。

それでいい。どうあがいてもなるようにしかならないのだ。

極力波風立てないで、ただ"終わり"がくるその日を静かに待つしかないのだ。


ゆっくりと死に向かうように。


母さんと二人で夕飯を食べ、2階に上がって自分のベットへ倒れ込む。
今日はこのまま父さんは帰ってこないかもしれない。だから母さんは気持ちが安定してるのかも。
そう思うと、胸が苦しくなった。
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