世界終了のお知らせ


次の日は一層憂鬱な気分で登校する。


教室に入ると、視界にキラキラした輝きをキャッチした。

あこだ。ふわふわの髪を弾ませて私の元にやってきた。


「おはよ。まる眠そうだね。」

教室であこに話し掛けられたのは初めてなので、何やら照れた。

「おはよ、あこ。」


その後やってきたひるなに、いつのまに仲良しなわけよ!とつっこまれる。
この子はたいがいお調子者だなぁ。


なんだか二人に会うとほっとする。憂鬱だった気分が少し軽くなる。

何を話す訳でもないけど救われる。

そんな関係が、なんだかいいなぁと思えた。

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