世界終了のお知らせ
その日からあことは何かと一緒に居て、お互いの話を少しずつするようになった。

たわいもない事ばかりで、ただ二人で喋っていると楽しかった。

ひるなも一緒になって三人で遊ぶ事も多かったし、私の学校生活は以前と比べ充実し始めたようだ。


薄暗い、息をするたびにちりちりと胸が痛む家庭とは裏腹に。

おかげで私の絶望はさらに濃度を増していく。

学校と家庭のギャップが大きいほど私の未来は真っ暗になる。

それでも両親には出来るかぎり普通に接して、学校では二人とはしゃいで。

それで良かった。

ここで私が弱みを見せたら全て崩れてしまいそうだった。




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