世界終了のお知らせ

気が付けば一時間近く歩き通しで、それでもちっとも疲れない。

回りの景色もあまり馴染みが無い場所まで来ていたけど、足枷の無い私には関係ないと思った。


人気の少ない住宅街を抜け、初めて訪れる商店街へ出る。
コンビニ以外の店は閉まっていたのだが。

入口の電気が眩しいが、気にしないでどんどん歩く。


「まる!?なにしてんの!」

コンビニを通りすぎた所でひどく驚いた声に呼び止められる。

振り返った視界の中に、牛乳を片手に持ったあこが居た。



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