世界終了のお知らせ
「初めに感じたまるの、」
久々に目を合わす。
「絶望はそれだったんだね。」
ふうー、と長いため息をつくあこ。
「やっと聞けた。よかった‥いや内容はよくないけど。
初めのうちのまるは教室に居ても何してても、ぶすーっとしちゃってさ。」
この子は一体なーにがそんなに気に入らないのか!?と思ったよ、とあこがやけにおばさんくさく話すものだから、思わず少し笑ってしまう。
あこが微笑む。
「まるは親が好きなんだね。」
「昔の二人はよかったよ。でも、こうなってからは同じ家に居るのが辛いよ。」
「しばらくうちで暮らす?」
「へっ?」
驚いて思わずあこの顔に向き合って目をぱちくりしていると、当たり前かのような口ぶりで話し出した。
「うちに来ればって。無理して帰る事ないじゃん。私の家は構わないよ!なーんにも気兼ねしなくてOK。」