世界終了のお知らせ
「おはよーまる。ってか顔死んでるよ。」


コワ、と後退りされてしまったが、これも最近馴れてしまった。

後ろの席のひるなとは2年になってから良く話すようになった。

「また寝不足なわけ?ちょっと〜大丈夫?」

「・・大丈夫に見える?」

「見えませんね。」

ひるなにはあまり深い事情は話してない。そこまで特別仲がいい、てな訳じゃないしね。
余計な心配をさせるのも嫌だった。

学校の友達は、軽い感じでさ、楽しく居られたらそれでいいんだ。
面倒事にもならないし。


ホームルームが始まる頃には、私は机につっぷしていた。

あーあー、あー眠い。

朝っぱらからつまんない教師の話なんて聞きたかないっつの。



ところが。いつもと違うテンションの担任教師。

「今朝は転校生を紹介します。」


ほ?てんこうせい。

珍しく教師の話に興味が湧く。

倒した体の、頭だけ亀のように持ち上げて、教卓に向けてみた。




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