世界終了のお知らせ
「…まる。聞いてんのか?」

「………ははははははは!」

爆笑。

「なんで笑う!」


ほんと。なんでだろ。

「だって…そんな大層な病気だってのに…治すとかじゃなくて…色々やる方に力入れてて…!」

本人にとったら真剣。だけど、なんだか、馬鹿馬鹿しくなった。


ひーひーと引き笑いが止められない私の背中を叩いている、この少女。

「まぁいいわっ。とにかく私は今から人生取り返すんだから!ちなみに精神年齢もほとんどまる達と一緒だかんね。若いっしょ?

鼻息も荒くそう言い放つ。その言葉で今度は二人で笑った。


「今の学校。ここに来てから、絶望してんのが勿体なくなっちゃったよ。まる達のお陰だね。」

そう笑顔で言われたので、なんだか無性に照れたのだった。

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