世界終了のお知らせ
名前は‥忘れたけど、隣のクラスの男子だ。

「何-?」
なんとなく用事の察しはつく。

「朝街さんてさ、越夜さんと仲いんだよね。」


これから始まる会話は、実は初めてじゃない。
あこと仲良くなりたいが、話し掛けるきっかけが掴めない男子達は大抵私を通して関わりを試みるようだ。

その事をあこ本人に言うと、「話があるなら直で話しかけたらいいのにな!」と言ったきりでまるでほったらかしで、あまり気にしていない。



今回も一応あこにはつたえようと思いながら話を聞いていた、その時。


遠く廊下のむこうにあこの姿を見つけた。

となりを歩くのは‥ミツキだった。
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