世界終了のお知らせ
しかたなくというのも変な感じではあるが、私はたまにひるなと寄り道するコースで越夜亜子をエスコートする事にした。

ここのミニパフェが安くてうまいだとか、アクセサリーはここで買うとか。

ひとつひとつに感心して、へえーだのはあーだの感動している越夜亜子。


「越夜さんて・・」

「『あこ』だよ、まる。さん付けはなんかむずがゆいよ!」

「・・あこってさ、今日なんでまた私に話かけたの?」


素朴な疑問をぶつけてみる。
クラスでも目立つわけじゃない、そもそもあなたに興味も持たなかった私に。
あなたと並んでも釣り合うレベルじゃない私に。

あこはまたむふふふふーと笑うと、


「教室の中でね、まるだけだったよ。」


「その歳で未来に絶望してんのは。私とおんなじにね。」




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