Girls Kiss・『お姫さまとのキス』
そんな彼女に仕えるのが私の仕事。
1年生の私が、2年生の彼女に仕えるのは中々難しい。
何せ教室が遠い。
彼女は特別教室がある棟の一室を占領していて、私の教室はその棟の真向かいにある。
ケータイで呼び出されても、どんなに急いでも5分はかかってしまうのだが…もう、慣れた。
「どうぞ」
「ありがと」
長く細い足を組み変え、彼女は緑茶を飲む。
「…うん、相変わらず良い味」
「ありがとうございます」
彼女に雇われている理由は、実は良く分かっていない。
元々奨学金を受けて入学してきた私は一般民。
1年生の私が、2年生の彼女に仕えるのは中々難しい。
何せ教室が遠い。
彼女は特別教室がある棟の一室を占領していて、私の教室はその棟の真向かいにある。
ケータイで呼び出されても、どんなに急いでも5分はかかってしまうのだが…もう、慣れた。
「どうぞ」
「ありがと」
長く細い足を組み変え、彼女は緑茶を飲む。
「…うん、相変わらず良い味」
「ありがとうございます」
彼女に雇われている理由は、実は良く分かっていない。
元々奨学金を受けて入学してきた私は一般民。