Girls Kiss・『お姫さまとのキス』
そのままキスをする。

甘く柔らかい感触。

彼女の可愛さが、唇の感触に表れているようだ。

一瞬だけで、すぐに離れた。

「…これでよろしいですか?」

「~~~っ!」

彼女は耳まで真っ赤になって、口を手で覆った。

私は唇に付いたグロスを指で擦った。

「グロス、落ちちゃいましたね。今、拭くものを…」

「ちょっ…待ちなさい!」

ぐいっと腕を引かれ、私は顔だけ振り返った。

「はい?」

「何でっ、キスしたの?」

「…命令でしたし」

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