イケメン王子とワガママ姫+。*゚。
……
「そんな事ないですよ。」
引きつった笑顔で答える。
あの目を見て本当のことを
言える人なんていないと思う。
「あらあら。優哉ダメでしょ。」
柚菜さんは優哉の態度に気づいたのか
頬を膨らませて怒ってる。
…子供ですか。
とか思ったけど
その顔が可愛かったから
何も言えなかった。
さすが姉弟。
お2人とも美形で。
こんな美形に囲まれてる
あたしって…
そんな事を考えてたら
今まで黙っていた優哉が
口を開いた。
「…入学式、始まるんだけど。」
あッ!!
そういえば!!
「やだ。ごめんなさい。
また、遊びに来てね。」
柚菜さんが微笑みながら
言ったのを見届けて
あたし達は体育館に向かった。