イケメン王子とワガママ姫+。*゚。
ご対面
「…ッな!?」
その言葉にあたしは目を見開いた。
「どうしたの?顔赤いよ?」
前を歩いていて
何も知らない奈緒に言われて
あたしは顔にそっと手をあてる。
…熱い。
熱が出たみたいに。
「熱あるんじゃねぇの?
保健室行くか?」
そんなあたしの心を読んだのか
奈緒と光輝クンには見えないように
顔をこっちに向けニヤッと笑う
意地悪な王子様。
その妖しい笑みに
あたしは違う意味で寒気がした。
「行ってきなよ。入学式出なくても
バレないから。」
奈緒は心配そうな顔で言った。