イケメン王子とワガママ姫+。*゚。
いつもなら嬉しいその言葉も
今は、悪魔の囁きにしか聞こえない。
その横で光輝クンは
優哉をよく分からない表情をして
見ていた。
「ふーん…」
「なんだよ。」
優哉もなんとも言えない顔で
ぶっきらぼうに言う。
…え?
何?
いつかと同じように
頭にハテナを浮かべるあたしと奈緒。
「別に。いってらっしゃい。」
光輝クンは優哉に向かって
怪しく言ってから
あたしの方を向いて
「気をつけてね。」
と言って奈緒と歩いていった。
…気をつけてね?
何に?
よく訳が分からず考えてると
優哉にいきなり手を掴まれ
「行くぞ。」
奈緒達と反対方向に歩きだした。
ちょ…
ちょっと待ってよー!!