イケメン王子とワガママ姫+。*゚。



いつもなら嬉しいその言葉も


今は、悪魔の囁きにしか聞こえない。



その横で光輝クンは


優哉をよく分からない表情をして


見ていた。



「ふーん…」


「なんだよ。」


優哉もなんとも言えない顔で


ぶっきらぼうに言う。



…え?


何?



いつかと同じように


頭にハテナを浮かべるあたしと奈緒。



「別に。いってらっしゃい。」


光輝クンは優哉に向かって


怪しく言ってから


あたしの方を向いて


「気をつけてね。」


と言って奈緒と歩いていった。




…気をつけてね?


何に?



よく訳が分からず考えてると


優哉にいきなり手を掴まれ


「行くぞ。」


奈緒達と反対方向に歩きだした。




ちょ…


ちょっと待ってよー!!





< 7 / 34 >

この作品をシェア

pagetop