Imaginary,5476
朝食は 、初めて見るメニュ
ー過ぎて 、困ってしまった
。
しかも食事をとる部屋が凄
かった 。
高い天井にシャンデリア 。
大きな窓に分厚く重そうな
カーテン 。机はとてつもな
く長いのに 、隙間なんてな
い程料理が並べてあった 。
「 えっとあの…鈴守君は…
? 」
そういえば私は 、現在に至
るまで食事など頂いていな
いのだ 。あまりに早い展開
に忘れてはいたけれど 、目
の前に料理があればお腹は
空くもの 。
中央の窓を背にフェンネル
はニコ 、と笑い掛けた 。
すみません 、私にです 。
「 It's a showtime ! 」
そう 、言い終わるか終わらないかくらいのこと
パリ─────ンッ !!!!
「 きゃ… ! 」
認識出来たのはガラスの割
れる音 。
ちょっと待って 。
状況把握に時間を下さい 。