Imaginary,5476
フェンネルが「 it's a sho
wtime ! 」と笑顔で言った
あと 、破裂のようにガラス
の割れる音が響いて 、私は
目を瞑った 。
「 く…っ──ッあ 」
ガラスを割ったのは 、今目
の前で蹲っている白い服の
女の子のようだった 。
──まぁ 、体当たりは痛い
よね… 。
「 あぁもう…窓開けといて
って言ったでしょ ? 」
無惨に割れて穴が開いた窓
から綺麗に部屋の中に入っ
てきたのは 、鈴守だった 。
記憶と違う点は 、傷だらけ
なこと…かな 。
「 朝食には間に合ったみた
いだね 。じゃあ始めようか
」
「 ズルイ…ずるいズルイず
るいズルイずるいズルイず
るいズルイずるい !!! 」
絶対立てないと思ってた 。
「 ちょっと…フェンネルさ
ん !?何これ !朝御飯は !?
」
「 ん── 、延期 ? 」
いつまで延期 !?
明日 ?明後日 !?
ガッシャアアアン !
豪華なシャンデリアが 、女
の子の一睨みで粉砕する 。
「 嘘でしょ─────!? 」
勿論私達に降り注ぐのは 、
ガラスのシャンデリアの破
片 。