Imaginary,5476
「 だって君は 、永遠のシン
デレラの物語にピリオドを
打つラストシンデレラなん
だから 」
「 …言っても鈴 。茉野 ?は
何も判ってない 、んだろ ?
」
「 え 、まぁ…全然 」
知らないものは知らないと
答えておいた方が今は正解
なような気がする 。
仁花がそう答えると鈴守は
ゆっくり頷いた 。
「 でもま 、取り敢えず行っ
てみて 、僕らに付いて居る
だけで大丈夫だと思うよ 」
「 …まぁ 、俺に招待かかる
んだからな 。結局最初から
決まっているんだろ 」
誰を招待するかなんて 。
時掛の呟きと同時に予鈴が
鳴り渡る 。
「 昼休みは短い… 」
「 だね 。僕 、本読めなかっ
た 」
「 …今日の放課後…制服で
行っても良いもの ?私パー
ティに行くような服持って
ないんだけど… 」
仁花の言葉に二人が歩を止
めて振り向いた 。
心なしか驚いている 、よう
な… ?
「 らしくなってきたね 」
鈴守の笑顔に仁花は応えら
れず 、
「 今夜位 、全員制服で出席
する 」
時掛の答えに 、仁花は安心
した 。