聖夜の約束
友達が云うには、『手紙とプレゼント』が『絶えない人』なんだって。
毎日毎日、誰かが何かを渡しているんだって。
オーダーを受けて厨房に戻れば、同じくバイトの女の子に『あの人、華南子ちゃんの知り合いなの? カッコイイね』と言われる始末。
『学校の先生だよ』
そう告げると、予想通りの驚きが返ってきた。
――瞬間、その子よりも先生のことを知っている、そんな些細過ぎる優越感が、何故かとても嬉しかったのを憶えている。