聖夜の約束
 
『あたし、先生に好きって云って貰えて、嬉しいです!』


『……本当に?』


『はい』


 薄茶の瞳に輝きが宿った瞬間。

 あたしは、長い腕の中に居た。

 温かい、あたしだけの場所。

 嬉しくて嬉しくて。

 気がついたときには涙が零れていた。
 
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