想いの先に




私は、うん……とだけ言ってその場を後にした。




鼻の奧がツンとなった。




遠くない未来、私もそうするつもりではあった。




けれど、それを自分から言うのではなくお父さんから言われた事が辛かった。




胸が痛かった。




でも、私はもう後戻りはしない。




痛い胸をさすりながら、私はすぐに机から便箋を取り出した。




ルカに手紙を書くために。




あなたのもとに行く……と、伝えるために。







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