KIZUNA
「月様??」
少年は、何か理解できないよう。
それは当たり前だ。
「月様は、姫君です。500年前の日本から今の日本にやって来ました。
今、500年前の日本では月様の秘めていた力が現になり、闇が月様を飲み込もうとしている。
俺は月様を守護する者・棗でございます」
ペコッと頭を下げる棗。
「俺は、玲。
ってか、結局はどうすれば良い?」
「俺は500年前の日本へ戻る。
月様の記憶は消した。
月様はここの人間として接してやってくれ!!」
「はい!?何で棗さんは帰るんですか??」
「月様の為です…。では、頼みます!玲様」
棗は月を置いて、鏡の中に入り姿が消えた。
「月様…ね」
玲は、月の頭を撫でる。
(柔らかい…)