KIZUNA

「月様??」


少年は、何か理解できないよう。

それは当たり前だ。


「月様は、姫君です。500年前の日本から今の日本にやって来ました。

今、500年前の日本では月様の秘めていた力が現になり、闇が月様を飲み込もうとしている。

俺は月様を守護する者・棗でございます」


ペコッと頭を下げる棗。


「俺は、玲。
ってか、結局はどうすれば良い?」


「俺は500年前の日本へ戻る。

月様の記憶は消した。
月様はここの人間として接してやってくれ!!」


「はい!?何で棗さんは帰るんですか??」


「月様の為です…。では、頼みます!玲様」


棗は月を置いて、鏡の中に入り姿が消えた。


「月様…ね」


玲は、月の頭を撫でる。

(柔らかい…)
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop