存在しない366日
もしも悠也の言う通り、
ただのドッキリなら
「何だぁー」と笑って終われるが
そうも行かない。
「悠也大丈夫かな‥?」
ぼんやりと直樹が呟いた。
「死のゲームが本当なら
悠也が危ないっ」
「大丈夫だろ」
思ったことを言う俺と
場を和ませる龍一、黙り込む紫音。
「それで俺たちはどうするよ?」
外に出るか、
部屋の中から一歩も出ないようにするか。
俺たちには
この二つの選択肢しかない。
どちらも
死ぬのは同じなのかもしれないが...