存在しない366日
【この家を出たら
目の前に大きな黒い建物がある。
そこへ行け。
君たちが生き残ることを祈っているよ】
ブチ―‥‥
勝手にテレビが消えた。
しかし、
この家の前に
でかく黒い建物なんてあったか?
確か…
2年前から空き地だったが...
「行くか」
龍一が最初に立ち上がり、
俺たちは家を出た。
家を出ると
あのピエロの言った通り、
でかい黒い建物があった。
見るからに怪しい建物。
一つだけ住宅街で浮いている。