存在しない366日
建物の前に立つと
自動で扉が開いた。
唾を飲み込み、
一歩を踏み出す。
中には
大量の人間の死体と
凶器と仮面で埋め尽くされていた。
死体のせいで
建物内は生臭い。
中には腐敗した死体もある。
その臭いには
鼻を覆いたくなるほど。
死体などを見て
俺たちが目をまん丸にしていると
暗闇の奥から
誰かが近付いてきた。
「ようこそ。
ゲームのプレイヤー様方」
黒いスーツに身を包み、
黒いサングラスを付けている怪しげな男。