存在しない366日
「せーの、で逃げようぜ」
紫音がこそっと
周りに聞こえないように言う。
そして、
せーのの合図で
俺たちは全速力で走った。
後ろから
他のプレイヤーが追ってくる。
様々なキラリと光る、
凶器を持って。
俺は必死に走って
十字路を右に曲がった。
紫音と龍一は左へと曲がり、
俺たちは開始早々分かれてしまった。
くそっ
追いかけて来ている人数は4人。
俺たちの方が
殺される確率が高い。
何とか生き延びないと...