存在しない366日
そう一人の男は言うと
ポケットから注射器を一本取り出した。
注射器の中には
何が入っているんだ?
男は近くにいた、
一人の女性を力で押さえ込んだ。
「いや…止めて‥」
女性は顔を青くして
必死に頼むが男が耳を貸さず、
注射器の針を女性の首に刺した。
徐々に
注射器の中が減っていく。
「‥なっ中身は何だ…?」
俺は思い切って訊ねた。
すると
男は俺の方を向き、
ニヤッと嫌な笑顔を浮かべた。
「硫酸だ」