存在しない366日



男は他の1人にも同じように
硫酸の入った注射を刺し、
女性と同じように骨へと変わった。


二体の死体が地面に寝転がる。



人を殺しても
何とも感じない男。

人を殺すのに
慣れてしまったのか?





「次はお前たちの番だ」


注射器の先から硫酸が溢れ出す。

二人もの人が
硫酸で死んだのを見てきているから
恐怖感も一層増す。






とりあえず、剣構えてみた。

ただ剣を持っているだけなのに
身体はぶるぶる仔犬のように震えていた。



             
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