存在しない366日



すでに腕や指の骨が見えている。


「龍一!!!」



紫音が必死で俺に近寄ってきた。

体が何かに支配されて
動くことが出来ない………





「…今の内に逃げろ‥」


俺は朦朧とする意識の中、
消えそうな声でそう言った。

だから、
紫音に伝わったかも
伝わってないかもわからない...






俺の体は骨となった。



俺は死んだのか?

真っ暗な闇の中、
俺は紫音や刹那、直樹が
生き残ることを心から願った.....







             
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