存在しない366日
刹那&直樹
―‥その頃。
PM 17:00
刹那たちは
未だに4人から逃げていた。
一人は高校生くらいで足が速い。
俺たちとそいつとの距離は
人4人分。
こんなことなら
陸上部に入っておけば良かった…
帰宅部なのを後悔した。
相手の一歩一歩の
足音が徐々に大きくなる。
すぐ後ろに来ている...
その時、
―ゴン―‥という
鈍い音と共に
直樹がその場に倒れ込んだ。
直樹の左足を見ると
血が滲み出していた。
「!―‥直樹!!!」