存在しない366日
「おい!紫音起きろよ!!!」
「何だよ、刹那ぁ…
俺まだ眠いんだけど‥」
ソファーで寝ている、
紫音が眠そうに言う。
「‥てか、まだ7時15分じゃん…」
近くにあった目覚まし時計を見て
俺を睨んだ。
「いやっ、聞いてくれよ!
変なんだよ!!
日にちが12月32日になってて」
「…はは、何言ってんだよ。
12月は31日までだぞ」
バカにするように笑う。
バカにする紫音に
ムッとしながらも俺は耐えた。
だって
現実に32日が存在しているから。