存在しない366日
自分の持っている凶器にも
自分の顔にも服にも
血がべったり―‥
…――僕は初めて罪を犯した
死体に自分の仮面を載せ、
地面に凶器を捨てて
逃げるようにその場を走り去った。
今俺がやっていることは
犯罪者そのものだ。
「‥‥ごめん。直樹」
直樹は俺に目を合わせてくれなかった。
直樹は
悠也を殺した奴のように
人を殺した俺が許せないんだ....
でも、
直樹は俺の隣にいてくれた。
足を引きずりながら…