存在しない366日




足を恐る恐る和室へ近付いていく。

部屋に入ると
物をあさる一人の男。




「…紫音??」

「あっ刹那、直樹」


いきなり声をかえられたのに
ビクッとする紫音。

「直樹足どうした??!」


「ちょっと、プレイヤーにやられてな…
 それより龍一は一緒じゃないのか?」

確かに
紫音の他に人の気配がいない。


紫音は俺たちに背を向け、
俯くと重い口を開けた。




「‥死んだ」


最初その言葉を聞いた時は
何を言っているのかわからなかった。



             
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