存在しない366日
PM 8:05
スッと俺は立ち上がる。
「そろそろ行くか。
本当はもう少しここにいたいけど
プレイヤーが来そうだしな」
また恐怖のゲームが再開する。
何故、
こんなゲームに巻き込まれたのかは知らないけど
今は生きることだけを考えよう。
家の外に出ると
真っ暗で雪が降り、
足場が悪くなっていた。
ただそこらへんにいる猫や犬でも
身体が大きく反応する。
後、5時間。
‥―カチッ
懐中電灯の小さな光が
一点を淡く照らしていく。