存在しない366日
俺は嫌な所を想像してしまった。
龍一が
硫酸でじわじわと溶けていき、
骨になった所を....
「でもおかしい‥
龍一の死体がない…
他のプレイヤーのも‥」
紫音が顔を歪めながら言う。
たぶん、
あの倉庫に運ばれたのだろう。
あんなに
生き残ろうと5人で誓ったのに
もう2人も死んでしまった。
悠也は野球バカで女遊びが酷かったが
フレンドリーな奴だった。
龍一は頭が良くて
思いやりのある奴だった。