存在しない366日
俺たちは硫酸を避け、
何処に続くかもわからない道を歩いた。
小さな光が二つ。
前や右、左を照らすが
プレイヤーの気配はない。
他のプレイヤーは
暗闇を避けて室内にいるのだろうか?
雪が5センチくらい積もり、
歩く度にザッザッと音を立てる。
このまま雪が降り続けば
雪に足が埋もれ、
逃げるのには不利になる。
それだけは避けたい。
PM 10:20
後、1時間40分の頃‥
前方から
小さな光が直樹の懐中電灯と重なった。