存在しない366日




俺たちは硫酸を避け、
何処に続くかもわからない道を歩いた。


小さな光が二つ。
前や右、左を照らすが
プレイヤーの気配はない。

他のプレイヤーは
暗闇を避けて室内にいるのだろうか?





雪が5センチくらい積もり、
歩く度にザッザッと音を立てる。

このまま雪が降り続けば
雪に足が埋もれ、
逃げるのには不利になる。


それだけは避けたい。






PM 10:20


後、1時間40分の頃‥

前方から
小さな光が直樹の懐中電灯と重なった。



             
< 52 / 64 >

この作品をシェア

pagetop