存在しない366日
「本当かわからないから
私が貴方たちの最後を見届けるわ」
そう言うと
俺たちの後ろを着いて歩いた。
このビルは
8階まであるようで
階段を上がっても上がっても
なかなか8階へは着かなかった。
いい加減疲れた、
俺たちは4階に着くと
階段の隣にあるエレベーターを使った。
この狭い空間の中で
重く何とも言えない空気が広がる。
‥――ポン
という音で8階へと着いた。
また隣の階段を登る。
そして
屋上の扉をガチャッと開けた。