存在しない366日
屋上は雪で真っ白だ。
一瞬俺は天国かと思った。
―ザッ
――ザッ
緑のフェイスへと歩いていく。
白い息のせいで前がぼやける。
フェイスに手をかけると
軽々とフェイスを乗り越え、
足場の悪い場所へ立った。
不思議と怖くはない。
怖いというより、
死ぬことに幸せを感じた。
やっと
このゲームから解放される。
また、
悠也,,龍一,紫音に会える。
「今までありがとな。
あっちの世界で会おう」