存在しない366日
ゲーム終了
「あぁ」
そして
俺は目を閉じた。
その時、
どこからかビィィィ―――という
ブザーが響き渡った。
その音にびっくりして目を開けると
女性が大きく溜め息をついていた。
俺たちに近付くと
俺たちの手を握ってきた。
「もうゲームは終わりよ。
だから
貴方たちは無駄に死ぬ必要はない」
やっと...ゲームが終わった。
今までで
一番長い1日だった。
俺たちは肩を落とすと
フェイスの内側に戻った。