存在しない366日
これで平和に戻れる。
帰り道二人の間に会話はなかった。
終わったとはいえ、
三人もの友人を失ってしまったから
素直には喜べない。
朝になると
一番に携帯の日付を確認した。
1月1日になってるはず!!
それなのに...
携帯に表示されているのは
1月1日ではなく、
"12月33日"だった。
また存在しない日付が…
それを見た瞬間、
俺の体に電気が走ったように
体が小刻みに震え出した。
また昨日の恐怖が蘇る。
嘘だ。夢だ。
そう思いたくて俺はまた寝ようとした。