存在しない366日
「これは夢なのか?」
あるはずがない、
32日なんて。
きっと、
みんな夢を見ているだけ。
「僕もそう思いたいよ…」
龍一はこの状況をどこか、
受け入れているようだった。
【ザッ…ザッ―‥】
その時、
テレビに何かが映し出されようとしていた。
自然と俺たちの目線が
テレビに集まる。
その内に
画面がはっきりした。
【やぁ。突然だが、
今から君たちには
存在しない32日の中で
死のゲームに参加してもらう】